センター紹介
沿革
2014年5月のOIE総会にて、酪農学園大学獣医学群獣医学類衛生環境学分野(Division of Health and Environmental Sciences: DHES)は、シンガポール国獣医公衆衛生センター(後に国立食品科学センターに変更)と、それまで単独でOIEコラボレーティングセンターであった東京大学食の安全研究センターとともに、OIE食の安全コラボレーティングセンターコンソーシアムに指定。
2021年4月、酪農学園大学獣医学群では、組織改革が進む中で、国内外のエクステンション活動を一元化し、専門性の垣根を超えた社会貢献活動の中で活きた実学教育を推進・拡充すべく、DHESを核とした予防獣医療エクステンションネットワーク(PVM-E-Net)を獣医学群内に設置。これに合わせてOIEセンターをDHES(2021年4月から予防獣医学分野:Division of Preventive Veterinary Medicine, DPVM)から獣医学群に拡充。
2022年6月、OIEからWOAH(World Organisation for Animal Health)への略語とロゴの更新を受けて、センターもWOAH食の安全コラボレーティングセンターに名称変更されています。
WOAHコラボレーティングセンターの委託条項
- 特に地域内で指定された専門性について、WOAHポリシー履行のサポートの面で、必要があればWOAHレファレンスラボラトリーとの協力を模索しつつ、WOAHにサービスを提供すること。
- 指定された専門性に該当する、国際標準およびガイドラインの協調を推進する方法と過程を提案または開発すること。
- 他のセンター、ラボラトリー、機関と協力しつつ、科学的かつ技術的な研究を実施または調整すること。
- 指定された専門性に関連したデータと情報を収集、処理、分析、公表、周知すること。
- 指定された専門性の範疇で、WOAH加盟国職員に科学的かつ技術的な研修を提供すること。
- WOAHの代理として科学的会議とその他の活動を企画、参加すること。
- 特に地域内において既存の専門性を特定し維持すること。
- 同じ専門性で指定されている他のWOAHコラボレーティングセンターと、また必要に応じて他分野のコラボレーティングセンターとネットワークを構築・維持すること。
- WOAHの求めに応じて専門的コンサルタントとして任命すること。
予防獣医療エクステンションネットワーク(PVM-E-Net)
1933年の北海道酪農義塾(1960年から酪農学園大学)創設以来、建学の精神(三愛主義*、健土健民)に基づき北海道酪農の発展に寄与した、生きた教育・人材育成を行う上でのエクステンションの重要性を再認識し、PVM-E-Netは2021年4月に設立されました。PVM-E-Netでは、教員の専門性の垣根を超えることで、刻々と変化する社会のニーズに対応した社会貢献活動を作り発信し続け、その中で学生・大学院生が実社会での人・動物・環境の健康、福祉のあり方について学んでいきます。
PVM-E-Netは生産動物医療学・家畜衛生学・公衆衛生学分野だけでなく、伴侶動物医療学分野、野生動物医学分野も含めた流動的かつ融合的なエクステンション活動を目指していきます。その中で生み出される共同研究、技術伝達、問題解決支援を通して成長する専門性、能力および学内・国内外のネットワークを、WOAH加盟国における動物生産における食の安全向上というWOAHコラボレーティングセンターコンソーシアムの国際エクステンション機能に活かしていきます。
PVM-E-Netは獣医学類予防獣医学分野を中心に、獣医学群教員、農食環境学群からの連携教員および希望大学院生、学生で構成されています(図1)。
図1.予防獣医療エクステンションネットワークの構成
PVM-E-Netの委員は以下のとおりです。各委員は社会のニーズに応じてそれぞれの分野・学類の所属教員をPVM-E-Net内で繋げ、常に新しいエクステンション・共同研究機会を生み出し、社会貢献に繋げます。
*三愛主義:神、人、土を愛す、という開学の祖、黒澤酉蔵翁による教え。
予防獣医療エクステンションネットワーク(PVM-E-Net)委員会
PVM-E-Net長
蒔田 浩平 | 詳細 |
予防獣医学分野
ハードヘルス学
教授 | 及川 伸 (獣医学群長) |
ハードヘルス学、応用動物科学、応用獣医学 | 詳細 |
准教授 | 福森 理加 | 動物生命科学、動物生産科学、栄養生理学 | 詳細 |
獣医衛生学
教授 | 樋口 豪紀 (獣医学類長) |
家畜衛生学 | 詳細 |
講師 | 権平 智 | 家畜衛生学 | 詳細 |
食品衛生学
准教授 | 臼井 優 | 薬剤耐性菌 | 詳細 |
講師 | 福田 昭 | 薬剤耐性菌 | 詳細 |
人獣共通感染症学
教授 | 村松 康和 | 人獣共通感染症学 | 詳細 |
准教授 | 内田 玲麻 | 節足動物媒介性ウイルスに関する血清・分子疫学、分子生物学 | 詳細 |
獣医疫学
教授 | 蒔田 浩平 | ワンヘルス疫学 | 詳細 |
生体機能学分野
教授 | 寺岡 宏樹 | 獣医薬理学 | 詳細 |
講師 | 藤木 純平 | バクテリオファージ | 詳細 |
感染病理学分野
教授 | 萩原 克郎 | ウイルス学 | 詳細 |
生産動物医療学分野
助教 | 小千田 圭吾 | 生産動物内科学・免疫学 | 詳細 |
伴侶動物医療学分野
准教授 | 井坂 光宏 | 伴侶動物外科学 | 詳細 |
獣医保健看護学類
教授 | 郡山 尚紀 | 動物行動学、野生動物学 | 詳細 |
教授 | 能田 淳 | 環境衛生、大気科学、バイオエアロゾル | 詳細 |
教授 | 髙橋 優子 | 獣医倫理学 | 詳細 |
WOAHジョイントコラボレーティングセンターとPVM-E-Netとの関係
酪農学園大学におけるWOAHコラボレーティングセンター長は、PVM-E-Net長が担います。PVM-E-Netは農場から食卓まで、および環境・倫理の部分でWOAHコラボレーティングセンターとしての委託条項の責務を果たすべく、活動を計画、実施、チェック、評価(PDCAサイクル)しながら運営します(図2)
図2.WOAHコラボレーティングセンターの分野横断的科学
センターへのアクセス
所在地 |
〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582番地 >>キャンパスマップを見る |
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TEL | 011-386-4716 |